家庭教師アルバイト情報【理科】

理科(生物・地学・化学・物理)の家庭教師の募集情報および教え方、教科・科目ごとの特徴について解説しています。初めて理科の家庭教師のアルバイトをやってみようと考えている人におすすめです。学生の方は、夏休みなどの長期休暇を利用して始めてみもいいでしょう。

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目次

理科の教え方・勉強方法について

理科のイメージ

理科という科目は、数学・算数のような計算問題もあれば社会のような暗記問題もあります。また、応用力が試される実験問題も出題されます。計算問題や応用問題の教え方が大切になってきます。

小学生や中学生を対象に家庭教師のアルバイトをする場合は、先生自身の学生時代の履修科目や得意・不得意はあまり関係ありません。苦手な場合は予習などで補う必要が出てくるでしょう。高校生になるとかなり専門的な内容が入ってくるので、受験などで経験したことがある科目でないと家庭教師を担当することはないでしょう。

単元別の指導

一口に理科といっても単元によって内容がまったく違ってきます。例えば、中学1年生で習う第二分野の「光合成・蒸散・呼吸」と第一分野の「圧力・浮力」では関連性など無くまったく別の内容です。理科が苦手という生徒の場合、特定の単元の理解度が低いために教科全般に苦手意識を持ってしまっている場合が多いので、そういった見極めも大切です。

要求される学力について

どのくらいの学力・偏差値があれば家庭教師が出来る?

学力のイメージ

それぞれの家庭教師会社によって基準は変わりますが、基本的には高校卒業程度の学力があれば小学生や中学生の指導は可能です。実際に専門学校生や短大生で家庭教師に就いている人もいますし、受験で専門科目でなかった文系の大学生が小学生や中学生の理科の家庭教師を担当することもあります。

ただ、東京や大阪といった都市部の業者を中心に大学生以上を採用基準としているところもあるので注意しましょう。

「自分の大学は偏差値が高くないけど大丈夫か?」「物理や化学は苦手だったけど…」といった点が心配な人は、家庭教師会社の研修や指導前の予習で補っていきましょう。

理科にはそれぞれの教科・単元ごとに多くの人が苦手にしているポイントがあります。例えば、高校物理の波や高校化学のmolの計算などが挙げれます。こういった部分をわかりやすく教えられることが大切です。

また、高校生を対象に教える場合はその専門科目の履修経験・受験の経験が必要です。例えば、「生物」の指導をする場合は大学受験のときに生物を選択していた人でないと家庭教師に就くのは難しくなります。

採用試験・面接

塾講師の場合、ほぼ全ての学習塾で採用試験(筆記と実技・模擬授業)が実施されますが、家庭教師の場合は登録会と面接のみのところもあり、採用試験が実施されるかどうかは半々といったところです。

時給額・待遇面について

理科の家庭教師はどのくらい稼げる?

給与のイメージ

一般的には科目・教科によって時給額が変わるというケースは少ないため、家庭教師会社で理科を指導する場合でも時給額は1500~3000円程度です。大学生が土日や放課後などの授業の合間にアルバイトをした場合、月に5~10万円程度稼ぐことが出来るでしょう。

但し、理科・生物・地学・物理・化学といった科目のみを教えることは稀なため、上記は他の科目を合わせて指導した場合の金額です。

理科という科目は小学生から高校生まで苦手にしている生徒が多い傾向にあり、家庭教師の需要は高いので、指導可能科目にしておくと生徒が見つかりやすくなります。特に物理・化学の分野に強い先生は有利です。

学歴・経験や資格(教員免許)によって時給はUPする?

学歴・所属大学が時給面に反映するかどうかは家庭教師派遣会社によります(反映されない会社が多い)。一方、実務経験(家庭教師だけでなく塾講師や個別指導塾も含む)や理科の教員免許などは給与面で評価され時給は高くなる会社が多い傾向です。ただ最終的には指導力・教え方のうまさが最も大切な要素となります。

理科の分類

小学生、中学生は理科、高校生は一般に生物、地学、化学、物理に分かれます。高校生には科学と人間生活」という科目がありますが、センター試験の対象ではなく受験で用いられることが少ないため、履修する人は稀です。

理科(小学生)

小学生の理科のイメージ

小学校の理科は3年生からスタートします。高校で履修する生物、化学、物理、地学の基礎的な内容です。「生物とその環境」、「物質とエネルギー」、「地球と宇宙」という3つの分野に分けられます。苦手対策や中学受験対策を目的とした指導が中心となります。

理科は理系科目と捉えている人も多いかもしれませんが、小学生の理科は暗記科目です。文系・理系を意識する必要はないでしょう。もちろん、計算問題も出題されますが計算自体はそれほど難しいものではありません。

小学5年生、6年生となると少しずつ専門性が増してきます。計算問題や実験の問題などを苦手としている生徒は多いので、教え方に差が出来る部分となるでしょう。

理科(中学生)

中学生になると小学生のときよりもさらに専門的な内容に入ってきますが、それでも大学生もしくは既卒者であれば理系・文系を問わず家庭教師として教えることが可能です。基本的には定期試験対策、高校受験対策、苦手対策を目的とした指導となるでしょう。

中学校では、物理・化学に相当する第一分野と生物・地学に相当する第二分野に分けられます。第二分野は暗記で対応可能ですが、第一分野は計算問題・実験問題の割合が高くなります。

特に第一分野では中学1年生になって、すぐに密度や水溶液の濃度計算、光の進み方や力、などを習うことになるので、ここで一気に苦手意識を持ってしまう生徒も少なくありません。

高校生(化学)

化学のイメージ

化学は理系の高校生の多くが履修する科目です。生物と並び人気の科目と言えるでしょう。暗記で対応できる分野もありますが、計算問題も必須となります。物理同様、家庭教師のアルバイトをするなら化学を履修したことがある人に絞られます。

大きく化学Ⅰと化学Ⅱに分類されます。学校の授業では高校1年、2年で化学Ⅰを履修して3年生以降で化学Ⅱを習うような流れになりますが、普通の学校では化学Ⅱの授業が終わるが二次試験間際になってしまいます。二次試験では化学Ⅱのウエイトが高いため授業だけでなく塾や家庭教師での勉強が重要になってきます。

化学Ⅰは「物質と人間生活」、「物質の構成 」、「物質の変化 」、「無機物質」、「有機化合物」という単元に分かれます。mol(モル)の計算のように多くの人が苦手とする分野が含まれます。

一方、化学Ⅱは「物質の構造 」、「化学平衡」、「高分子化合物 」、「生活と物質 」、「生命と物質 」という分類です。「生活と物質 」と「生命と物質 」については二次試験で選択式にしている国立大学も多いです。

高校生(物理)

物理は理系の高校生の一部が履修する科目です。化学に比べると履修する生徒は少ない傾向にあります。「力と運動」、「電気と磁気」、「物質と原子」、「原子と原子核」という分野に分けられます。高校のときに物理を選択していた人でないと家庭教師として指導するのは難しいでしょう。

暗記で解ける問題はほとんどなく基本的には計算問題が中心です。そのため、苦手意識を強く持った生徒が多い教科の一つと言えます。

なお、学校では高校3年の後半に習うことになる「原子と原子核」は授業が終わるのが大学の二次試験の間際のため学校での指導が十分でないケースが多いため、家庭教師の役割が重要になってくるでしょう。

高校生(生物)

生物のイメージ

生物は文系の高校生の大半が履修する科目です。基本的には暗記科目(一部計算問題あり)ですが、体系的に理解していないと問題は解けないため、やはり生物を履修していた大学生、既卒者でないと家庭教師をすることは厳しいでしょう。

生物Iでは「生命の連続性 」、「遺伝子とその働き 」、「環境と生物の反応 」、生物Ⅱでは「生物現象と物質 」、「生態と環境 」、「生物の進化と系統 」、「生物の進化と系統 」、「課題研究 」といった単元を履修します。

高校生(地学)

地学は文系の大学生の一部が履修する科目です。地学を選択する高校生の数は少ない傾向であり、そのため、家庭教師として指導することが出来る大学生は重宝されます。生物よりも計算問題は少なく、基本的には暗記科目に分類されます。

地学Ⅰでは「地球の概観」、「地表の変化」、「地殻と地層」、「地球の歴史」、「海洋と気象」、「宇宙の構成」、地学Ⅱでは「地球と環境」、「プレートと日本列島の成り立ち」、「宇宙の探求」といった単元に分けられます。

※新課程では、〇〇Ⅰは「〇〇基礎」、〇〇Ⅱは「〇〇」と名称が変更
例:生物Ⅰは「生物基礎」、生物Ⅱは「生物」

よくある質問

Q. 理科のみ教えることは出来ますか?

家庭教師派遣会社によります。高校生を対象に物理や化学だけを教えるというケースはあり得ますが、小学生や中学生の生徒に対して理科のみを教えることは少ないようです。

Q. 理科が苦手なのですが家庭教師は出来ますか?

小中学生を対象に教える場合は特に問題ないでしょう。苦手科目については家庭教師会社の研修などで教え方や指導方法のコツを学べます。ただ、理科の計算が高い比重を占める分野(物理、化学など)が苦手な人は注意しましょう。

Q. 中学受験を経験していないのですが

基本的には、登録した家庭教師会社の研修で補う形になりますが、中学受験を控える生徒を教える場合は受験を経験している先生の方がベストと言えます。

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